AI時代の経営者の役割とは
2025/07/25
「経営者って、将来AIに代わられるんですか?」
そんな質問をされることが、最近増えてきました。ChatGPTなどの生成AIが急速に普及し、経理や総務、さらには営業サポートなど、かつては“人の手”が必要だった仕事がどんどん自動化されてきています。
この流れの中で、果たして経営者の役割はどう変わっていくのでしょうか?
AIで“仕事”は変わる。でも“役割”は残る。
AIが得意とするのは「情報の処理と提案」です。請求書の発行、マーケティングの数値分析、人事評価の傾向分析など、今までは人の経験や勘に頼っていた分野も、精度高く処理できるようになってきました。
となれば、現場の業務はAIに任せればいい。
では、経営者は何をすべきか?
それは、「最終的な判断」と「その結果に対する責任」を取ることです。
どんなに正確なデータがあっても、「進むか、退くか」はAIでは決められません。その決断に意味と重みを持たせるのが、経営者の役割です。
正解より「あなたの考え」を求められる時代へ
AIは、一般的に正しいことを導いてくれます。でも、経営の現場では「正しさ」だけでは不十分なことも多いですよね。
・利益率が高いが、従業員の負担が増える事業は進めるべきか?
・効率は悪いが、長年付き合いのある取引先との関係を切るべきか?
こうした「答えのない問い」こそ、経営者の判断が求められるところです。
AIに「あなたならどうしますか?」とは聞けません。
だからこそ、経営者には“その人なりの価値観”が必要なのです。
経営者も「共感力」が武器になる
また、AIには難しいことのひとつに、「共感」があります。
部下がミスをしたとき、ただ正論で諭すだけでは人は動きません。むしろ「自分の若い頃もそうだったよ」と笑ってくれる上司のほうが、信頼されることもあるでしょう。
共感や人間味は、数字や理屈だけでは語れません。これこそが、AIでは代替できない「人の力」だと思います。
AI時代の経営者像とは?
AIの進化によって、経営者は次のように変わっていくかもしれません。
「判断力」と「責任力」が問われる
「共感力」や「倫理観」が重視される
「正しい答え」より「あなたの答え」が求められる
AIにできることは任せ、経営者は「人を動かす」「組織を支える」「未来を描く」役割にシフトしていく必要があります。
最後に
AIの登場によって、経営者の“仕事”は減るかもしれません。でも、“役割”はより深く、重くなっていくように感じます。
技術に負けない「人としての強み」を磨きながら、AIとともに、よりよい経営のカタチを模索していきたいものですね。
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